キーンコーンカーンコーン♪
キーンコーンカーンコーン♪
ひよこ組、4時間目の授業をはじめます!
ひーろー先生と一緒に楽しく0歳児のことについて学んでいきましょう!
目次
その1、母乳が作られるメカニズム
母乳は赤ちゃんが生まれたらすぐに出始めると思っている方も多いかもしれませんが、実際には出産後すぐにたくさんの母乳が分泌されるわけではないのです!
赤ちゃんが生まれて胎盤が排出されると、胎盤から出ていたプロゲステロンなどのホルモンの量が急激に減ることで、乳腺が母乳を本格的に作り始めます。
一般的には出産後36~96時間くらいすると母乳の量が増えてきますよ!
母乳が出が安定してくるのは産後2週間~4週間ほど経ってから。
しかし安定して出るようにする為に次のことをしっかり心掛けましょう♪
🔶赤ちゃんが欲しがるだけ頻繁に授乳
(24時間以内に8回以上授乳することがオススメです)
🔶長時間母乳がおっぱいに溜まらないように
(赤ちゃんが飲みきれなかった時は、その状態で放置せず、搾乳して排出してあげましょう)
その2、母乳に食べたものの味って出るの?
ずばり!
母乳の味はそれほど変わりません!
お母さんが何を食べると母乳が美味しくなり、何を食べるとまずくなるということも科学的に証明されていません。
味覚センサーを使った研究論文でも違いは出ていないようです。
偏った食事内容でなければ問題ないので、普段通りの食事をしましょう!
その3、授乳中に薬って服薬してもいいの?
授乳中の服薬に関して、母乳に移行するから飲まないで我慢するというお母さんもいますが、多くの薬は移行はするものの、影響が考えられないほど少量であることも知られています。
とにかく授乳中の薬については、かかりつけのお医者さんに聞くのが1番です!
基礎知識を得たいという方は国立成育医療研究センターのサイトを参考にしてみてください!
その4、授乳中の嗜好品はOKなの?!
コーヒー
1日10杯以上コーヒーを飲むお母さんが授乳した赤ちゃんは、落ち着きがない、眠りが浅いなどのカフェインによる中枢神経刺激症状が認められたという報告があります。
1日5杯までなら影響がなかったという研究結果もあるそうですが、控えるに越したことはなさそうです。
タバコ
授乳中にタバコを吸うと、発ガン性物質を含む4000種類の有害物質が赤ちゃんの体内に入ってしまいます。
また副流煙によっても呼吸器感染症のリスクが増加したり、突発死症候群の危険性も上がります。
ママだけでなく、家族にも吸うのをやめてもらうか、赤ちゃんのいないところで吸ってもらうようにしましょう。
アルコール
アルコールは母乳に移行し、成長障害、認知能力低下、傾眠傾向(軽度の意識障害)になる危険性があります。
授乳中はノンアルコールを飲むなどして、我慢していきましょう!
その5、授乳後のゲップはなんの為?
ミルクや母乳を飲んでいると空気を吸い込むので、そうするとお腹が張って苦しくなります。
授乳中に赤ちゃんが眠ってしまった場合、ゲップをさせないまま寝かせることがありますが、そうすると胃が空気で張ったままなので、『胸焼けがする』『ムカムカする』といった状態になり、赤ちゃんが『う~』とうなることもあります。
なので、眠ってしまった場合でもなるべくゲップをさせてあげましょう。
ゲップはだいたい生後3~4か月までで、授乳後に苦しそうにしなければしなくてもOK!
🔶ゲップのさせ方🔶
ひざに座らせて行う
縦抱きで背中をトントンして行う
太ももの上に赤ちゃんをうつ伏せで寝かして行う
その6、母乳育児のメリットは?
母乳で育児することでいくつかのメリットがあることがさまざまな研究でわかってきています。
🔵母体の回復を早める
🔵感染症にかかりにくくなる(通院の回数が減る)
🔵下痢や嘔吐をしづらくなる
🔵乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクの減少
🔵小児白血病発症率の低下
🔵肥満リスクの低下
🔵知能の向上
🔵視力が良くなる
🔵歯が強い傾向がある
🔵腸内で正常細菌を増殖させる
🔵ママや子の情緒を安定させる
🔵栄養のバランスが良く、消化に良い
世界保健機構(WHO)も母乳育児を推奨しています。
授乳が大変なママは、授乳クッションを活用することで、負担を軽減させていきましょう♪
まとめ
育児で大切なことは、教科書どおりに進んでいくことではなく、楽しむことです。
授乳方法も赤ちゃんとママの数だけスタイルがあります。
完全母乳がよい、ミルクが悪いということではなく、各家庭に合った授乳スタイルを見つけていってくださいね!