キーンコーンカーンコーン♪
キーンコーンカーンコーン♪
ひよこ組、21時間目の授業をはじめます!
ひーろー先生と一緒に楽しく0歳児のことについて学んでいきましょう!
その1、揺さぶられっこ症候群とは?
揺さぶられっ子症候群は、概ね生後6か月以内の新生児や乳児の体を、過度に揺することで発生する内出血などの外傷です。
児童虐待ともなりうるもので、乳児揺さぶり症候群ないし乳幼児揺さぶられ症候群とも言います。
赤ちゃんは頭が大きくて重いのに首の筋肉は弱いので、激しく揺さぶることで頭もさらに激しく揺れ動き、赤ちゃんの頭蓋骨と脳が何度もぶつかり、血管などが引きちぎられ、脳や目に深刻な損傷を引き起こします。
言語障害、学習障害、歩行困難、失明などの重い後遺症が、一時的ではなく将来的にも残る可能性があり、最悪の場合は赤ちゃんの命も失ってしまうほど恐ろしいものです。
その2、揺さぶられっこ症候群の症状は?
激しく揺さぶってしまった心当たりがあり、以下の症状が出たら、すぐに救急要請し、脳外科医がいる病院に搬送しCTもしくはMRIの検査を受けましょう。
- 母乳やミルクを飲まない、もしくは嘔吐する
- 笑わない
- 痙攣がみられる
- 長時間眠り続ける
- 急激、もしくはゆるやかに意識が低下する
- 呼吸のリズムが一定じゃなくなる
その3、普段から気を付けること
普段のお世話やあやしでは揺さぶられっこ症候群になることはないですが、以下のことには気を付けていきましょう!
長時間ドライブは避ける
長時間・長距離となる場合は1時間半~2時間ぐらいの間隔で休憩はもちろん
首が据わってから長距離や長時間のお出掛けに行くようにしましょう!
たかいたかいは要注意
よく子どもを喜ばせようと『たかいたかい』をやりますが、これにも思わぬ落とし穴が…。
首が座っていれば気を付けながら「たかいたかい」をするのは特に問題はありませんが、
空中に投げ上げて、キャッチを繰り返しするような激しいたかいたかいは揺さぶられっこ症候群になる危険性が高いのでやめましょう。
赤ちゃんが泣いた時に揺らすのは✖
赤ちゃんが泣いた時によくママ達がやりがちな揺らす行為。
実はあれって子どもにとって良くないということを知っていますか?
揺さぶられっこ症候群はもちろん、あなたが赤ちゃんの立場になって考えてみましょう。
泣いた時に抱っこするのは良しとして、横に揺らされて心地良さを感じますか?
上下左右に揺らされて怖くないですか?
赤ちゃんは抱っこされる=自分の身長の2~3倍の高さの位置にいる。
その位置で揺らされたら恐怖でしかないですよね?
なので、間違えたあやし方として広まっていますが、むやみやたらに揺らすのはやめましょう!
その4、揺さぶられ症候群についての研究結果
とある大学の研究で
1秒間に3回から4回往復するほどの激しい揺さぶりで脳内に出血が起きる
ということが判明しました!
1秒間に3~4回の揺さぶりは大人でも気持ちが悪くなりそうですよね。
頭や首をしっかり支えて、普通にあやす分にはまったく問題はないので、気を付けてさえいれば大丈夫です!
まとめ
子育ては正しい事前知識がないと、知らぬ間に子どもの脳や心に影響を及ぼしてしまうことがあります。
大切な我が子のために、1つずつゆっくり学んでいきましょう!